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CactiEZの導入:その2:cactiの設定

CactiEZの導入後はcactiの設定です。

 

<ポーリング間隔の修正>

デフォルトだと1分間隔です。

監視対象への負荷が気になるので5分間隔に変更しました。

 

<機器登録の流れ>

1.監視対象の機器を登録する

<Management>-<Devices>から登録します。

 

2.登録した機器のグラフを作成する

<Devices>での登録後、そのまま<Create Graph for this host>でグラフを作成します。

 

3.作成したグラフをグラフツリーに登録する

<Devices>で一覧表示されている機器をクリックし選択後、右下のメニューから登録したいグラフツリーを選び、Moveします。

 

<Monitorの設定>

機器の登録時にMonitorの対象にするかどうか選択できます。

登録しておくとMonitorタブでアイコンが表示されます。機器の死活状態や、グラフへのリンクが用意されるので大変便利です。

アイコンの並び方を選べるので、グラフのTreeで分けるようにしました。

が、うまく並びません。

Treeのトップレベルで分けようとするとグループ分けがうまくいきません。

結論から言うとトップレベルの下にHeaderを作り、そこでグループ分けするようにするとうまくいきました。

 

 

ここまでで対象機器のトラフィック監視(グラフ化)と死活監視ができます。

CactiEZの導入:その1:インストール~環境設定

CentOS5にcactiをインストールしていましたが、OSがぶっ飛んでしまったので久しぶりにcactiで検索するとCactiEZなるプロダクトがリリースされていました。

CentOSをベースにCactiの主要プラグインをまとめたパッケージです。cactiは環境依存が結構あるので、これは便利。

早速新しくVMを作成してインストールしました。手順をまとめます。

<準備するもの>

CactiEZISOファイル (リンク先はISOをtar.gzしてあるもの)

 

<インストールの手順>

1.VMはメモリが512MB、HDDは8GBで作成。

2.CactiEZのISOをCD-ROMドライブにConnectしてインストールCDからブート。

3.boot:プロンプトでEnterを押すとインストールが開始。

4.15分程度でインストール完了。

 

<環境設定>

やらないといけないことは、オフィシャルサイトに記載があります。一応順番に進めます。

1.ネットワーク設定 

表示される画面に沿って自分のネットワーク環境に応じて設定します。設定後、ネットワーク関係のデーモンを再起動します。

# netconfig
# service network restart

2.時刻合わせ

真っ先にこのコマンドで時刻合わせをします。

# ntpdate -u ntp.nict.jp

言うまでもないですが、監視システムの時刻合わせはかなり重要です。

3.Changing the root password

誰も見なくても変更しておきましょう。

# passwd

4.FTPサーバは無効

データのやりとりにはWinSCPPuttyを使ってください。

5.自動更新(yum)の無効化

デフォルトでyumが有効なので無効にします。

もちろんアップデートをかけ続けたいときはそのままでOKです。私は依存関係が崩れるのが嫌なので無効にしました。

# service yum stop
# chkconfig yum off

6.キーボード配列の変更

私は不要ですが、必要な方もおられるかもしれません。

# yum install system-config-keyboard
# system-config-keyboard

7.タイムゾーンの変更

監視システムにとっては時刻同期は肝です。色々な方法がありますが、次の手順で変更しました。

# cp -a /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime

8.GUI環境のインストール

個人的には不要ですが、必要なら次のコマンドでインストールしてください。

# yum groupinstall "X Window System" "KDE (K Desktop Environment)"

9.cronでntpdateを実行させる

VMとCentOSの相性と言われますが、時刻ズレが生じます。先述した通り、時刻がズレているのは致命的なのでcronでntpdateを実行させることで無理矢理合わせてます。

rootのcrontabを編集します。

# crontab –e

0,5,10,15,20,25,30,35,40,45,50,55 * * * * /usr/sbin/ntpdate –s ntp.nict.jp

10.完了

一応ここまでで環境の設定は終わりです。

あとはcactiの設定になります。

久しぶりの研修

久しぶりに有料の研修を受講しました。

研修内容は、Linuxのトラブルシューティングで、事前に用意されたシェルスクリプトを実行すると、様々なトラブルが発生しそれを解決していく、というものでした。

スタンドアロン環境のトラブルを体験するということで、

  1. 起動時のトラブル
  2. ログイン時のトラブル
  3. ファイルシステムのトラブル

という3つのタイミングのトラブルの解決を行いました。

詳細は後日まとめたいと思います。