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ESXi 4.1とPowerChuteNetworkShutdownでハマり中

ESXi 4.1でUPS(APC)で電源管理を行う場合、vMAを利用することになります。が、現行のPowerChute Network Shutdown EnterpriseはESXi 4.1に未対応の様子。vMA 4.1でESXi向けPCNSのinstall.shを実行してもOS=Linuxとなってしまいます(対応バージョンだとOS=vimaとなります)

ESXi 4.0 update1はPCNS2.2.4で対応しているようなので、vMAの4.0との組み合わせで電源管理を実現できるかテストしてみよう。

VMwareHAのIsolation Addressについて

VMwareHA構成で生じた障害について備忘録代わりにまとめておきます。

<環境>

・VI3 (3.5)

・ESXは2台

・VMFSはFC接続

・VMwareHA済み

先日、ESXホストの1台がHW障害で停止しました。その際、残されたESXに仮想マシンが引き継がれずに仮想マシンがパワーオフしたままとなってしまいました。

ログには、残されたESXが[isolated]されたことを示すエントリがありました。isolatedについて調査したところ、次のような状況であることが分かりました。

ESXホストの停止=ネットワーク応答の停止です。残されたESXは相手方の故障なのか、自分が故障したのかどうか、判定を行います。これは、あるアドレスに対してICMP Echoを投げて返事があるかどうか、という仕組みで判定します。

あるアドレス=isolation addressと呼ばれ、デフォルトではServiceConsoleのデフォルトゲートウェイがそのアドレスになります。今回はこのデフォルトゲートウェイが運用の中でPing応答を返さないよう設定変更されていたため、「isolation addressからの返事が無い=隔離モードに移行」となってしまったようです。

このゲートウェイアドレスは他社管理であったため、自社管理できるアドレスにisolation addressを変更する必要が産まれました。

変更は非常に簡単で、vSphere ClientでVMwareHAの構成画面で「詳細オプション」を開き、「das.isolationaddress1」を指定することで変更が可能です。

このdas.isolationaddress1は1~10まで指定することができ、複数指定した場合は全てに対して応答が無くなったとき、隔離モードに移行するようになります。

詳しくは、

http://www.atmarkit.co.jp/fserver/articles/vmwaredep/15/02.html

この記事に記載されています。

VMware:ESX 3.5 –> VMware Server 2.0.2 –> ESX 3.5というV2V2V

仮想マシン上に業務システムを構築する案件。納入先が遠距離ということもあって、V2V2Vを駆使して環境を構築することになりました。

  1. ESX3.5が稼働している環境で仮想マシンを作成
  2. vCenter ConverterのBootCDで仮想マシンをブートさせ、VMware Server向けの.vmdkにコンバート
  3. 社内に持ち帰ってVMware Serverにインポートして色々設定
  4. 再びvCenter ConverterのBootCDでコンバート
  5. Converter Standaloneで、仮想マシンをESX3.5にインポート

ざっくりとした手順はこんな感じです。

vmfsデータストアから直接FTPやSCPでダウンロードする方法がありますが、ESXのバージョン違いなどでトラブルがありそうなので、Converterを利用することにしました。

コンバートしたvmdkはUSB-HDDで運びましたが、帯域さえあればネットワーク越しで運べるので、改めて仮想化のメリットを感じることが出来た仕事です。

vRangerのバージョンアップ方法

vRangerのバージョンアップ方法です。

新バージョンを再インストールすることとなりますが、設定情報を引き継ぐことが出来ます。方法は次の通り。

  1. インストール済みのフォルダから以下のファイル/フォルダのコピーをとっておきます。
    • 全ての DAT ファイル
    • esxRanger.mdb ファイル
    • esxRangerPro.lic ファイル
    • Keys.RSA ファイル (存在する場合のみ)
    • Logsフォルダ
  2. 旧バージョンをアンインストールします。 ファイルやフォルダが削除しきれないことがあるので、その場合はインストール先のフォルダごと削除します。
  3. 新バージョンをインストールします。
  4. インストールが終わったら、コピーしていたファイルを元の場所に上書きコピーします。

アンインストール後に再起動しなくても大丈夫ですが、何となく再起動しています。

導入当初は差分バックアップやファイルレベルリストアが動かない不具合がありましたが、現バージョンは解消されているようです。日本語OSにインストールした場合の不具合だったようですが。

稼働中のESXに接続されているストレージを落とすとどうなるか?

ESXとFC接続されているストレージ装置の電源を強制的に落とすとどうなるか?

->問題は起きませんでした。びっくり。

稼働中のVMはESXのメモリ上に展開されているので、普通に動いていました。シャットダウンも何ら問題なくゲストOSから実行できました。

シャットダウンさせたVMをPowerOnすると何事もなく起動してきました。

ケースバイケースですが、一応紹介しておきます。

ちなみにストレージは富士通のETERNUSです。

Performance Best Practices for VMware vSphere 4.0(PDF)

Perf_Best_Practices_vSphere4.0.pdf

vmware.comにある、その名の通りのガイド。

vSphere 4.0を構築しそうなので一通り目を通しておこう…。

ちなみに目次。

  • 1 Hardware for Use with VMware vSphere 11
    • Validate Your Hardware 11
    • Hardware CPU Considerations 11
    • Hardware-Assisted Virtualization 11
    • Hardware-Assisted CPU Virtualization (Intel VT-x and AMD AMD-V) 11
    • Hardware-Assisted MMU Virtualization (Intel EPT and AMD RVI) 11
    • Hardware Storage Considerations 13
    • Hardware Networking Considerations 14
    • Hardware BIOS Settings 15
  • 2 ESX and Virtual Machines 17
    • ESX General Considerations 17
    • ESX CPU Considerations 19
    • Hyper-Threading 20
    • Non-Uniform Memory Access (NUMA) 21
    • Configuring ESX for Hardware-Assisted Virtualization 21
    • ESX Memory Considerations 23
    • Memory Overhead 23
    • Memory Sizing 23
    • Memory Overcommit Techniques 23
    • Memory Swapping 24
    • Large Memory Pages for Hypervisor and Guest Operating System 25
    • Hardware-Assisted MMU Virtualization 25
    • ESX Storage Considerations 26
    • ESX Networking Considerations 28
  • 3 Guest Operating Systems 29
    • Guest Operating System General Considerations 29
    • Running Paravirtualized Operating Systems 29
    • Measuring Performance in Virtual Machines 30
    • Guest Operating System CPU Considerations 31
    • Guest Operating System Storage Considerations 32
    • Guest Operating System Networking Considerations 33
  • 4 Virtual Infrastructure Management 35
    • General Resource Management Best Practices 35
    • VMware vCenter Best Practices 36
    • VMware vCenter Database Considerations 36
    • VMware VMotion and Storage VMotion 37
    • VMware Distributed Resource Scheduler (DRS) Best Practices 38
    • VMware Distributed Power Management (DPM) Best Practices 40
    • VMware Fault Tolerance Best Practices 41

VMware Converterの使い方

P2VやV2Vに利用できるVMware Converterの使い方についてまとめます。

Starter EditionとEnterprise Editionの2つのエディションがあります。

ざっくりとした言い方になりますが、Virtual Centerを利用している場合、Enterprise Editionが利用できます。

違いについては公式Webが分かりやすいです。

ブータブルCDによるクローニングが出来るかどうかが大きな違いになります。

ここでブータブルCDについて簡単に触れておきます。

ブータブルCDはWindowsPEで作られているため、起動に必要なドライバはたいていの場合組み込まれていますが、ものによってはドライバが入っていないことがあります。

そうした時には.isoファイルにドライバを追加します。追加にはpetool.exeを使います。petool.exeはVMware Converterのダウンロードファイルに付属しています。petool.exeは次のように使います。

petool -i <Conv_boot_cd.iso> -n <driver_folder_path>

さて、使い方ですがP2Vの場合、対象となるマシンをブータブルCDで起動させウィザードに従って進めていけば、それでOKです。

当然ブータブルCDでの起動なので、対象となるマシンは利用出来なくなります。Cold Cloningと呼ばれる理由ですね。

Hot Cloning、つまり稼働状態のままマシンを移行したい場合はVMware Converterをインストールする必要があります。

インストール先は対象マシンではありません。私はVirtual Centerが稼働しているマシンにインストールしました。